国立情報学研究所(NII)は、カメラなどによる顔認証を不能にして着用者のプライバシーを守る眼鏡型装着具「プライバシーバイザー」の開発と商品化を発表しました。 3Dプリンターで印刷した樹脂フレームによる「プライバシーバイザー」の試作品 カメラ付き携帯電話が普及し、日常の生活の中の話題を写真付きで投稿するSNSが普及する中、顔認識技術や画像検索技術の進歩により、本人が意図せず偶然写り込んでしまった写真がSNSに投稿・公開されるという新たな形のプライバシー侵害が問題となっています。 これらの観点からプライバシー保護を目的に顔認識を妨げる方法が研究されるようになり、このたび国立情報学研究所のコンテンツ科学研究系教授である越前功さんらが「プライバシーバイザー」を開発しました。 チタンフレームの量産モデルのイメージ 「プライバシーバイザー」は顔面に明暗をつくる可視光を反射・吸収する素材をバイザーに貼る