どんなに健康な人間でも、ある日突然、知らず知らずのうちに体内に入った細菌に感染し、命まで奪われる。いったい何が起きたのか。プロ野球の現役投手コーチを襲った悲劇の真相に迫る。 持病はなかった 「現役時代、あんなに体がデカくて元気だったヤツが急に体調が悪くなったといって入院して、2~3日で亡くなるなんて誰も思わない。あまりに突然のことで、私もしばらくは受け入れることはできませんでした。 彼の奥様は喪主という立場もあり、参列者の前では落ち着いていて気丈な振る舞いでした。でも実際は、『信じられない』という気持ちで、亡くなってから数日間はもう泣きつくしたんじゃないですかね。 バリバリの現役コーチとして頑張っていましたから、今でも半分は信じられない、というのが正直な気持ちです」 6月28日、遠征先の福岡で急死した西武の一軍投手コーチ・森慎二氏(享年42)の告別式が4日、都内で行われた。森氏の現役時代を