夢中の人がいた。歌を歌うのが好きで好きでしょうがないという人だった。いつも歌っていて、音楽の学校にも行って、何年もプロを目指していたけれど、結局それは叶わなくて歌の歌い方を子供に教えている。一番の理想は叶わなかったけれど好きな歌を歌えている。 夢を叶えたくてそれをするのか、それをするのが好きだからしているのか。両方を分けられるものでもないけれどバランスはある。夢中になっている人をみて努力の人は”努力して素晴らしい”と評価するかもしれない。夢中の人はそのことにすら気がつかないかもしれない。努力か夢中かは本人の主観で決まっている。 努力は取引の世界だ。夢を叶える為に努力する。夢が叶えば報われた事になり、叶わなかったら報われなかった事になる。プロセスは結果によって評価される。未来志向で、いつも意識は先にある。頑張りきれればもちろん素晴らしいけれど、もし頑張っても頑張っても夢が叶わなかった時、あれ