携帯電話に届いた緊急地震速報 地震の大きな揺れが来る前に知らせる緊急地震速報が秋からさらに身近になる。どの携帯会社の電話にもメールで届くようになるからだ。だが、的中率は5割足らずで8月には誤報も発生した。一方、予知の体制が唯一整っている東海地震をめぐっては、「観測情報」が8月に初めて発表されたが、どんな情報かを理解していた住民は2割程度だった。地震の被害を減らすには、速報の精度向上や情報の周知徹底が課題だ。 8月25日早朝、「関東地方で強い揺れ」とテレビにテロップが流れた。しかし結局、体に感じる揺れは観測されなかった。気象庁は「業者が誤ったプログラムに変更したため」と説明し、陳謝した。 緊急地震速報は、震度5弱以上の大きな揺れが想定される地域に向けて気象庁が出す。07年10月から運用を開始し、これまでに14回出た。 震度が4以下の「空振り」や、5弱以上の揺れがあったのに速報が出なか