劇的なサヨナラ勝ちの歓喜の輪にいた“ひときわ小柄な”背番号10。甲斐拓也30歳の“マンガのような”プロ野球人生をひもときたい。 WBC直前に語っていたこと チームの精神的支柱として名前が挙がるのは、世間一般ではダルビッシュ有、大谷翔平といったメジャーリーガーたちだ。それは間違いないところだが、第2回WBCの優勝メンバーで「日本人初のメジャーリーガー捕手」でもあった城島健司氏(現ソフトバンク・会長付特別アドバイザー)は2月の段階でこのようなことを話していた。 「WBCは国民的なイベントになる。その中でタク(甲斐)の強みはオリンピックに出たということ。WBCとは違う大会ではあるけど、国を代表して日の丸を背負って戦うのは同じ。重圧も不安も一発勝負の怖さも身をもって経験している。今回はタクの存在が大きく感じられるんじゃないですかね。特にキャッチャーだし。日本の安心感につながるくらいの経験をしている
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