お酒を片手に、ちょっとした勉強や知識が蓄えられるバーが人気だ。弁護士法に抵触する可能性があるとして開店が危ぶまれた「弁護士バー」だけでなく、証券マン、僧侶、税理士などがバーテンダーを務める店もある。ほろ酔い気分に負けないで、今夜はちょっとだけまじめに乾杯を…。(道丸摩耶) ◇ 説法もしてくれる 黒地に浮かび上がる「坊主バー」の文字。東京・四谷の荒木町に、ひときわ目立つ看板があった。階段を上がると、「檀家(だんか)制」(冗談だそうだ)とかかれた木の扉。早速入ってみると、カウンターでシェーカーを振る僧侶の姿があった。 ソファ席では仏教談義、店の奥には仏壇とおみくじ。一番人気の飲み物はストロベリーやピーチのリキュールをベースにした「極楽浄土」(800円)と、店内のあちこちに仏心を感じられる工夫がみられる。 店主の藤岡善信さん(33)によると、開店は10年前。