(2012年11月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第202号) 目立ちはじめた20代前半のホームレス。家族の限界と崩壊が背景に 2001年から、ホームレス状態にある人たちの生活相談をしてきたNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」。現場で相談を受けるスタッフの冨樫匡孝さんと碓氷和洋さんに、最近の状況について話を聞いた。 (碓氷和洋さん) (冨樫匡孝さん) 高校中退、仕事経験なし、高い就職や自立へのハードル リーマンショックを境に、20代、30代の若者ホームレスの姿を見かけることが多くなった。しかし、彼らはネットカフェ、ファストフード店などの24時間営業の店舗、寝るだけの空間を提供するゲストハウスなどで夜を過ごすことが多く、その実態を把握することは容易ではない。 「今年に入って若い人からの相談が急増しています」と話すのは、『自立サポートセンター・もやい』で困窮した人の