2009年に米医学誌「New England Journal of Medicine」(2009; 360: 692-698)で、世界で最初のエイズ治癒例が報告された。現在も“唯一のエイズ完治者”とされる米国人のTimothy Ray Brownさんが7月24日、第19回国際エイズ学会(7月22〜27日、米ワシントン)で記者会見を開き、エイズの治療薬開発に向けた基金を設立することを発表した。英米の複数のメディアが報じている。 ◎併発した白血病も克服 Brownさんの個人サイトによると、ドイツ・ベルリンに留学中の1995年、エイズウイルス(HIV)検査で陽性と判明した。「当時のエイズ患者の大半がそうであったように、私自身も恐怖に襲われた」と振り返っている。しかし、ドイツの充実した医療保険制度により世界でも有数の最先端治療を受けられた上、抗HIV薬の副作用に耐える力にも恵まれており、その後11
![世界でただ1人のエイズ完治者、治療薬開発に向けた基金設立へ。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2c450e7fe3f569ac735bac365c201a58e659b7b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.narinari.com%2Fsite_img%2Fphoto%2F2012-07-30-142241.jpg)