2023年6月、ひとりの川崎フロンターレサポーターが、自転車で川崎~神戸間の約600kmを完走した。しかしゴール直前、台風2号の影響により、目当てにしていた神戸での試合は中止に。ロードムービーのような“感動の結末”が各所で話題を呼んだ「チャリ神戸」の当事者は、どんな思いでペダルを漕ぎ続けたのか。本人を直撃し、過酷な旅路の内幕を語ってもらった。(全2回の1回目/後編へ) なぜ自転車で神戸に?「本当に単なるノリでした」 いつか自分もやってみたい――。 誰しもそんな「やってみたいことリスト」を持っているものだが、それが壮大なチャレンジの場合、実際にやってみせる人は稀である。此岸と彼岸。「やってみたい」と「やってみた」の間には、途方もないほど広く大きな川が流れているものだ。だが、彼は川を渡ってみることにした。 小野田治矢。故・志村けんさんをこよなく愛し、番組制作会社に勤める34歳のテレビマンである
![彼はなぜ自転車で川崎から神戸に…?「長津田でやめたくなりました(笑)」600kmを走り抜いた川崎Fサポの“ロードムービーのような旅路”(いしかわごう)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ff130b6f4c57bb39a42b6b60a625004c917be224/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F3%2F-%2Fimg_e3b7aca64ceaa4959828fc0e689cbd5d408730.jpg)