フランスで日本製アニメが警戒されている。子供たちが夢中になるアニメが「残酷で見るに耐えない」という理由で。「もうたくさんだ」「これは日本の文化侵略だ」などの声が飛び交うなか、「日本製アニメ論争」を追う! つい最近、TF1(テーエフアン・第一チャンネル)で放映中の『キン肉マン』が、同国のテレビ・ラジオ放送の「お目付役」である視聴率高等評議会(CSA)によって、放送停止勧告を受けるという「事件」が起きた。6月17日付の朝日新聞によれば、「ナチスのカギ十字に似たマークをつけた登場人物のひとりが、『主人公の右腕として活躍、好意的に描かれているのは好ましくない』」というのが停止勧告の理由だという。「ドイツ統一を控え、反ユダヤ人主義や民族差別を思わせる事件が相次ぐだけに、ナチスの『亡霊』に敏感になっている」と、同紙は、勧告の背景について解説しているが、従来からくすぶり続けてきた、日本アニメの横行に対す