1月26日に放送されたテレビ朝日系ドラマ『相棒』第13話「通報者」は、22.5%というシリーズ最高の高視聴率となった。話の丁寧さ、キャラ作りの上手さが要因であるが、昨年12月23日に公開された劇場版『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』のストーリー連動を期待して観る視聴者も多い。 「通報者」は、生活保護受給者への風当たり、学校のイジメ、不正受給、不倫、恐喝など様々なテーマを上手に収斂させた好脚本であった。通報者の少年・祐太(溝口琢矢)に自分を重ねて正面から向き合おうとする神戸尊(及川光博)には、亀山薫(寺脇康文)とは別のタイプの熱さがある。一方、杉下右京(水谷豊)は深い知識を駆使して外堀から真犯人に近付いていく。互いの特徴を補完して事件を解決する、文字通りの「相棒」となっている。 一方で右京は捜査令状もなしでターゲットの勤務先のロッカーを漁って証拠探しをするなど、相変わらず強