東京電力が、6月分の標準家庭の電気料金を5月分と比べ85円前後値上げすることが20日、明らかになった。 燃料費の変動を毎月の電気料金に反映させる燃料費調整制度によるもので、原油や液化天然ガス(LNG)の輸入価格が上昇していることが要因だ。値上げ幅は、現行の燃料費調整方法が導入された2009年5月以降では最大となる。 東電の値上げは4か月連続で、この間計240円上昇し、一般的な標準家庭の電気料金は月額6475円前後となる。この制度は、料金の対象月の3〜5か月前の原油などの燃料の輸入価格を、電気料金に反映する仕組みだ。東京ガスも、LNGの高騰で6月分のガス料金を5月に比べ50円前後値上げする方針で、他の電力・都市ガス各社も料金の値上げに踏み切る見通しだ。