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はてなダイアリーとすてきに関するsimsonsのブックマーク (2)

  •  「きみはぼくを、たまにみている」 - イチニクス遊覧日記

    土曜の朝、電車に乗っているとき、すぐそばに親子が立っていた。男の子は、お母さんと外出できるのが嬉しくて仕方ないって顔で、お母さんの足に乗っかったり腕をひっぱったりしている。いたいいたい、といって笑いながら、その子のお母さんは「そんなひっぱったら、ママの手とれちゃうよ。もうママごはん作れなくなっちゃうけどいいの? ○くんもうママのごはんたべれないんだよー」みたいなことを、言って、そういうのって親子によくある会話といえばそうなんだけど、男の子がお母さんにギュッと抱きついて「やだ! おかーさんのごはんたべたい」と言ったのには、だいぶぐらっときてしまった。「ひっぱってないからね」と言いながら、もういちど手をつなぐ。窓のそとを見ながら、なんども振り返って、お母さんの顔を確認する。ああちゃんといる、っていう、ほっとした顔を、私は見ていた。 → わりと、ちょっとしたことでかなしくなったりうれしくなったり

     「きみはぼくを、たまにみている」 - イチニクス遊覧日記
  • 多摩川で小さな友達が出来た - Everything you've ever Dreamed

    2年という長い時間を費やした仕事が終わった。僕にとって、新たな分野の仕事だった。やらなくてはいけないことを前にして、途方に暮れたりもした。ジャングルの奥地にオペラハウスを建てたフィッツカラルドの強さは、やはり畏敬に値する。 一段落した今、得たものと失ったものとを天秤にかけてみようと思ったが、無理だった。両者は融け合ったり分裂しながら、僕のなかに沈殿してしまっていて、とても分別して掬い上げられる代物ではなくなっていた。落ち着いた時間は、ただ事実を告げるだけだ。 昼過ぎに仕事を切り上げて、多摩川の土手に座り、ぼんやりとした。缶ビールをちびちび飲みながら、ちぎった綿菓子みたいな雲を、遠目には流れているように見えない多摩川を、泥のついた野良犬を、散歩をする老夫婦を、ただぼんやりと眺めた。鉄橋を渡る電車の音は、波音のよう。 時間も、事象も、すべてがゆるやかに流れていた。なんてことのない風景が美しさに

    多摩川で小さな友達が出来た - Everything you've ever Dreamed
    simsons
    simsons 2007/12/02
    風景が目に浮かんだ。「お兄ちゃんでもいいぞ」って少しだけやわらかくなるところにクスッとなった。
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