2007年1月1日月曜日 ポルポト政権誕生までの政治状況01 - セキュリティ21の囚人408号 Tweet カンボジア・プノンペン。街の中心である中央市場(プサー・トメイ)から車で15分ほど行ったところに、かつて、「マンゴーの木リセ(高等学校)」と呼ばれていた場所がある。 1999年を初めにして、何度かここを訪ねてみたことがある。錆びた鉄扉は開放されているので、そこから敷地内に入ると、今は無人となった三階建ての学校の校舎が目に入る。ヤシの木が静かな佇まいに趣(おもむき)を添えている。 セキュリティ21 遠い昔は確かにここはリセ(高等学校)に違いなかったが、1975年4月17日からすべてが変わった。ポルポト派がプノンペンを陥落させたのだ。 そして、しばらくしてこのリセはプノンペンを統括するポルポト派のグループにとって最重要な場所として生まれ変わった。 ポルポト派はこの建物を「セキ