1月4 一回り年上の女性3 外はすっかり冷えていて、人もまばらだった。 土地勘の無かった私はホテルの場所が分からなかったので ケータイで探そうと思っていたところ 「ねぇ、やっぱりホテル行くのやめてワイン飲みに行こ」 と、Nさんが言い出した。 さすがにもう飲みたくは無かったし、 何よりもう火がついてしまったので ホテルに行く事以外、私は考えられなかったが いかんせんどこに行って良いのか分からない そうこうしている内にNさんがタクシーを拾ってしまった。 終電が無い私も路頭に迷いたくないので 仕方なくタクシーに乗ることにした。 Nさんは行きつけのバーに行くと、タクシーを銀座へ走らせた。 タクシーに乗ったNさんはいよいよ全開で 「私、すっごい素敵なバー知ってるの!そこのマスターと仲良しなのよ!」 と言い、バーに電話をかけ、予約を取った。さらに 「あれ、あなた誰?私は紳士さんと一緒だったのよ!紳士さ