この世の中には未だ科学では解明できない様々な現象がある。音もその一つで、科学者がどんなに分析や実験調査を行っても、その原因がわからないものが多くある。これからご紹介するノイズには、一応の仮説はつけられているが、決定的な証拠に欠いており、真相は謎に包まれているものばかりだ。 10. スローダウン 1997年5月19日、”スローダウン”と呼ばれる奇妙な音がアメリカ海洋大気庁で検出された。その名は文字通り、7分毎に音の周波数がスローダウンすることから付けられた。今日にいたるまでその音源は不明であるが、仮説は存在する。 この音が録音されたのは赤道太平洋に設置された水中聴音機システムにおいてであり、その振幅は2,000km内に設置されていたセンサー3機全てで確認できるほどであった。最も有力な仮説は、北極の氷河がゆっくりと陸上を移動する際に発生するノイズとするものであるが、確たる証拠はない。 9. 電