『昭和残侠伝』(1965年/東映)より。 *軽い会釈の姿勢のまま、 ●:「ご当家、軒先の仁義、失礼ですがお控えなすって・・・」 ○:「有難う御座いやす。軒先の仁義を失礼さんにござんすが、手前控えさせて頂きやす。」 *腰を中腰に落とし、右手の手のひらを見せるように前へ突き出し、そのままの姿勢で、 ●:「早速ながら、ご当家、三尺三寸借り受けまして、稼業、仁義を発します。」 ○:「手前、当家の若い者で御座います。どうぞ、お控えなすって下さい。」 ●:「手前、旅中の者で御座います。是非とも、お兄いさんからお控え下すって・・・」 ○:「有難う御座います。再三のお言葉、逆意とは心得ますが、手前、これにて控えさせて頂きます。」 ●:「早速、お控え下すって有難う御座います。手前、粗忽者ゆえ、前後間違いましたる節は、まっぴらご容赦願います。向かいましたるお兄いさんには、初のお目見えと心得ます。手前、生国は大