25年後に咲いてくれた「淡墨桜」 昼は青空と菜の花、夜はライトアップされ闇の中に美しく浮かびあがる一本の桜。 神奈川県秦野市蓑毛(みのげ)地区に住む猪股義晴さん(71)の畑にひっそりとたたずみ咲いてる。 この記事の画像(21枚) 昼と夜、二度楽しませてくれるこの桜は、日本三大桜の一つ、淡墨桜(うすずみざくら)の子孫だという。 蕾の間はピンク色、花が咲くと白、散りぎわには墨をボカしたような色合いを見せる事からその名がついた。 桜は、猪股さんが30年前に知人から譲り受けた苗木を畑の隅に植えたもので、何度春を迎えても花がまばらに咲くだけで、多くの花をつけることはなかった。 淡墨桜を植えた 猪股義晴さん 25年が過ぎても、木の幹だけが育つばかり。 あまり花をつけない桜だろうとあきらめ、伐採することも考えた翌年の春、奇跡のようなことが起きた。 桜は満開の花を咲かせ、蓑毛の春に彩りを添えたのだ。空に向