パソコン大手の米デルが、世界的に有名な2つの業務改善手法を組み合わせた「リーン・シックスシグマ」の推進体制を強化した。同手法は、トヨタ流改善手法「カイゼン」と、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が1990年代半ばに磨き上げた「シックスシグマ」を融合させたものだ。 デルのリーン・シックスシグマ手法は、「BPI(ビジネス・プロセス・インプルーブメント)」と呼ぶ年次プロジェクト・ベースの業務改善活動のなかで使う。デルは多くの米国大手企業と同様、90年代後半からシックスシグマを採用していたが、ここ数年徐々にカイゼンの要素を盛り込んで来ていた。 デル社内には、BPIで使う業務改善手法を詳しく解説した教科書が存在する。2006年2月に発行した2006年度版のBPI教科書で、リーン・シックスシグマ手法を本格的に取り上げるようになった。従来300ページだった教科書は、一気に400ページとなった。 これを受