<横浜7-1中日>◇14日◇横浜 今季、横浜の4番は目の色が違う。4回のシーンが象徴的だった。左前打で出塁した村田修一(30)は、次のハーパーの中堅を越える当たりで迷わず三塁も蹴って疾走。タッチをかいくぐって滑り込むと、球審の両腕が左右に広がった。「僕自身、感動した」という気迫の激走に、ベンチの盛り上がりは最高潮に達した。 11年ぶりの開幕カード勝ち越し。そのチームの中心にキャプテンマークを付ける村田がいる。走るイメージからは程遠いだけに「村田が走れるなら俺も、と周りは思うでしょう」。積極的なプレーでチームを引っ張ろうとする決意がにじむ。 もちろん主砲としてバットでも貢献。5回、石川が12球粘って四球を選び、渡辺は送りバントで全力疾走して失策を誘った。敵が嫌がるような攻撃で広げた好機に、スレッジに続く適時二塁打を放って畳み掛けた。 主将に触発されたチームは昨季リーグ覇者を圧倒。尾花監督は「