今から2年前、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された高名なロボット学者ピーター・スコット=モーガン博士は人間を辞める決断をした。 いや、人間とは何か? という命題に対して科学的な挑戦状を突きつけたといった方が正しいのかもしれない。 体が動かなくなる病に冒されつつも、科学者としての探究心と勇気を失わなかったスコット=モーガン博士(61歳)は、自身の生体を少しずつ機械の体に置き換えることにしたのだ。その準備は着実に進められており、手術が成功すれば世界初の完全サイボーグとなる。
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