<極小ロボットをマウスの結腸内で移動させる実験に成功した。その様子をリアルタイムで観察した...... > 米パデュー大学の研究チームは、体内で薬剤を運搬する極小ロボットを開発し、生きたマウスの腸の内部でこれを移動させる動物実験に成功した。一連の研究成果は2020年9月17日に学術雑誌「マイクロマシーンズ」で公開されている。 この極小ロボットは、腸のように起伏の激しい器官の内部でも移動できるよう、後方転回や側方宙返りをしながら移動するのが特徴だ。長さ800マイクロメートル、幅400マイクロメートル、高さ100マイクロメートルという極小サイズゆえ、外部からの磁界によって動力がまかなわれ、ワイヤレス制御される仕組みとなっている。経口薬では、広い範囲に影響を与えて、副作用をもたらすことがあるが、この極小ロボットによって体内の標的部位にピンポイントで直接投与できれば、胃出血などの副作用を防ぐことが