さくらインターネット Advent Calendar 2020の23日目です。 現時点では最新版のRedis 6.0のRedis Clusterに対して、Go言語の代表的なRedisクライアントライブラリであるgo-redisからアクセスしたときに、性能が深刻なレベルで劣化しました。 この記事では、ミドルウェアを利用したGo言語アプリケーションの性能劣化に関する問題調査の事例として、この性能劣化を修正するまでの話をまとめました。 go-redisへのPull Requestはhttps://github.com/go-redis/redis/pull/1355です。 はじめに 半年ほど前の論文の締め切りに追われていたある日、評価実験のためにRedisを使った時系列データベースのプロトタイプを開発していました。 ベンチマークツールでプロトタイプの性能を測定したところ、単一インスタンスのRed
Redisは多彩なデータ構造をもつ1インメモリDBであり、昨今のWebアプリケーションのデータストアの一つとして、広く利用されている。 しかし、一方で、性能改善のための手法を体系的にまとめた資料が見当たらないと感じていた。 実際、最初にCPU負荷が問題になったときにどうしたものかと悩み、調査と試行錯誤を繰り返した。 そこで、この記事では、自分の経験を基に、RedisサーバのCPU負荷対策を「CPU負荷削減」「スケールアップ」「スケールアウト」に分類し、パターンとしてまとめる。 背景 RedisのCPU負荷対策パターン CPU負荷削減 multiコマンド Redisパイプライニング Luaスクリプティング Redisモジュール(夢) スケールアップ スケールアウト 参照用スレーブ 垂直分割 水平分割 Redis Clusterによる水平分割 その他 スライド資料 あとがき 参考資料 背景 R
2014年11月5日水曜日 荒ぶるRedisとNewsPicks NewsPicks の開発を担当している杉浦です。 NewsPicksはおかげさまでユーザ数が20万を突破しました。 サービスが順調に成長するということは大変にうれしいことなのですが、エンジニアとしては負荷との戦いになったりします。我々も例に漏れず日々、負荷との戦いを強いられています。 NewsPicksの機能面の特長として次の2つがあります。 ・フォローしているユーザのPickが自分のタイムラインに集約される ・各カテゴリで話題になった記事を閲覧できる これらの機能を高速に処理・実現するためにRedisを採用しているのですが、 ユーザ数の増加による負荷増加によって問題が発生するようになりました。 本記事では、 ・ユーザ数が増える中でRedisにどのような問題が発生したか ・ソースコードを読みながら問題の
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