このほど、BlackBerry Cylanceの調査担当者は、これまで名称がなかったPythonで実装された遠隔操作用のマルウェアであるRAT(Remote Administration Tool)を発見し、PyXieと命名した。 同社はこのマルウェアが標的型攻撃を行うものとして、注意を呼び掛けているが、具体的には、どのようなリスクがあるのか。今回、BlackBerry Cylance 脅威解析チーム マネージャーの本城信輔氏に話を聞いた。 BlackBerry Cylance 脅威解析チーム マネージャー 本城信輔氏 本城氏によると、PyXieRATは少なくとも2018年から確認されていたが、同社は顧客のインシデント対応を行う中で、攻撃者が医療業界と教育業界にランサムウェアを配信しようとした痕跡を確認したという。同氏は「PyXieRATは広範囲の業界の企業に対し、持続的な標的型攻撃を行う