今回改めて感じたけど,ジャーナルの査読は大変だ.照会は一度のみとか言われると,指摘するところは全て指摘しないといけないのか,と身構えてしまう.そういうわけで,見落としが無いようしっかり読もうとするのだけど,これがなかなかにしんどい.論文の内容はともかく,それ以前に日本語としての体裁に問題がある論文が多過ぎる.助詞の抜けが幾つかあるぐらいならいいけど,読みにくい論文で特に目につくのは,抽象的な名詞(データ,情報,知識,リスト)の乱用や,主語や目的語の省略.この類の「書き手の手抜き」があると,読むだけで異常に疲れる.日本語は冠詞が無いので,抽象名詞を使うときは,指示詞や形容詞で適切に具体化するか別名をつけた方がいい.主語も目的語も,基本的に省略してはいけない(例外は一人称の主語ぐらいか).あいまいな日本語の悪いところが出ている感じだ. こういうのは,日本語以外の言語(要するに英語)で何度か論文