プログラマーの常識を学ぶ前に プログラマーの常識をJavaで身につける(1) Javaコアパッケージには、あなたが知らない意外な発見がまだまだあるはずです。そこから、さまざまな「常識」を学びましょう
データベースの接続情報は、開発環境から実行環境への移行や、アプリケーションをパッケージとして配布する際に変更する必要があります。この情報は大概「.jsp」ファイルや「.java」ファイルに分散して記述されており、実行環境への移行やパッケージとしての配布の際に、修正漏れや間違いを引き起こしやすい要因といえるでしょう。 この問題を解決する方法の1つに、JNDI(Java Naming and Directory Interface)を使って環境に依存する(かつアプリケーション内で共通して使用する)情報をアプリケーション上で一元的に管理するというテクニックがあります。JNDIを採用することで、個々の「.jsp」「.java」ファイルにいちいち接続情報を記述する必要はなくなりますし、接続先のデータベースに変更があった場合にも容易に変更が可能となります。もちろん、「.java」ファイルのコンパイルな
今回のワンポイント コードのロジックに誤りを見つけられないのに、どうも正しく動作してくれない。このようなケースでは、マルチスレッドの影響を疑うべきだ。ServletやJSPはマルチスレッドで動作している(明示的にシングルスレッドで動作させることも可能だが)。そのため、変数の扱いに注意しないと、スレッドごとに値が書き換えられ、プログラムが正しく動作しない要因となる。 マルチスレッドのいたずら 機能確認の試験中は問題なかったのに、複数の端末から負荷をかけてみたらどうしたことか期待どおりに動作しない。プログラムを調査してみても原因が分からなくて途方に暮れる。こんな状況をさまざまなプロジェクトで何度も見掛けてきた。こういう状況になったら、プログラムがスレッドセーフ(複数のスレッドから同時にアクセスされても動作を保証された状態)かどうかを疑ってみることをお勧めする。 マルチスレッドに関する問題は、さ
J2EEのベストプラクティス・トップ10(+2)(前編) Kyle Brown, Senior Technical Staff Member, IBM Software Services for WebSphere Keys Botzum, Senior Consulting I/T Specialist, IBM Software Services for WebSphere Ruth Willenborg, Senior Manager, IBM WebSphere Performance 2004/7/23 J2EEのベストプラクティスについては、過去5年にわたり多数の文章が記されてきている。J2EEアプリケーションの開発ノウハウを解説した記事は数多く公表されており、出版された書籍もおそらく10を超えるだろう。J2EEに関する情報源はあまりにも多いため、互いに矛盾する方針を示している
JavaのGC頻度に惑わされた年末年始の苦いメモリ:現場から学ぶWebアプリ開発のトラブルハック(9)(1/3 ページ) 本連載は、現場でのエンジニアの経験から得られた、APサーバをベースとしたWebアプリ開発における注意点やノウハウについて解説するハック集である。現在起きているトラブルの解決や、今後の開発の参考として大いに活用していただきたい。(編集部) Java言語を利用するようになって、システムを開発するうえで楽になった要素は何かというアンケートがあったとき、読者の皆さんならどのように回答するだろうか。私は迷わず、「メモリ管理」と回答する。 同時に、Javaを利用してシステム開発を行う際に、注意していること、悩まされたことは何かとアンケートがあれば、「GC(ガベージ・コレクション)」と回答するだろう。 多くのシステム開発の現場では、いまこの瞬間も、JavaのGCの挙動に悩まされ、GC
【トラブル大捜査線】失われたコネクションを追え!:現場から学ぶWebアプリ開発のトラブルハック(7)(1/3 ページ) 本連載は、現場でのエンジニアの経験から得られた、APサーバをベースとしたWebアプリ開発における注意点やノウハウについて解説するハック集である。現在起きているトラブルの解決や、今後の開発の参考として大いに活用していただきたい。(編集部) 【第1話】今回の原因追究は簡単に思われた 前回の記事「【真夏の夜のミステリー】Tomcatを殺したのは誰だ?」では、WebサーバとTomcatの間の接続において、スレッド数の不整合により発生したトラブル事例を紹介した。 今回はTomcatとDBサーバの間のトラブル事例を紹介しよう。 ■アプリケーション中からDBコネクションを処理するケース アプリケーションサーバとDBサーバとの間のトラブルと聞いてすぐに思い付くのは、DBコネクションのクロ
前回「文字列処理と入力チェック」までで、入力チェックの仕組みが組み込まれた共有ブックマークが出来上がりました。本連載の最終回となる今回は、予期しない内部エラーが発生したときのエラーページの表示方法と、コネクションプールを用いたデータベースアクセスの効率化について述べ、最後にこの連載のまとめを行います。 (1)内部エラーへの対応 JSPプログラムの内部エラーが発生した場合、通常ではエラーの内容を示すメッセージがブラウザに表示されます。開発者にとっては有益な情報ですが、このメッセージが一般ユーザーに見られてしまうと、JSPプログラムの内部構造が分かってしまい、都合が悪いことがあります。 JSPでは、内部エラーが発生したときにどのページを表示するかをページディレクティブで指定できます。この仕組みを使用することで、一般ユーザーにはエラーの詳細を隠しながら、管理者はエラーの詳細を調べられるようになり
今回は、「数」に関する常識をJavaで身に付けていきます。数を扱うことはコンピュータやプログラムにとって重要な目的の1つです。また、プログラミング言語により数の取り扱い方に特徴が出ることが多いです。Java言語を通じて、数の扱いを見ていくことにより、それらプログラマーとしての常識を身に付けていきましょう 。 Javaにおける「数」 最初に、Java言語において数を扱う方法にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。Java言語は強く「型」付けされたプログラミング言語です。そのため、数を扱う方法も「型」に着眼してみることが有効です。 プリミティブ型と参照型 Java言語の数に関する型を考えるに当たって、まずはプリミティブ型と参照型という視点で見ていきましょう。Java言語では、プリミティブ型による数値の型と、それに対応する参照型が提供されます。この点はJava言語の特徴的な点でもあります。
本連載は、Java言語やその文法は一通り理解しているが、「プログラマー」としては初心者、という方を対象とします。Javaコアパッケージを掘り下げることにより「プログラマーの常識」を身に付けられるように話を進めていきます。今回は、文字コードや文字化けについて。OSや携帯電話の機種の違い、メール、Webブラウザ、DB入出力、国の違いなどさまざま原因で起きる文字化けを徹底解説! 文字コードや文字化けの知識はプログラマーの常識 今回は、文字コードや文字化けなどの文字に関する常識をJavaを通して身に付けていきます。 私たちプログラマーにとって、文字や文字列を扱うことはとてもありふれたことです。ほとんどのプログラムにおいて、何らかの形で文字や文字列を扱っていることでしょう。 インターネット時代には必須の知識 コンピュータ1台で動作するプログラムを扱っている範囲では、皆さんは特に何の困難に出合うことも
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