避難所では、犬や猫などのペットとともに暮らしている人もいる。平成23年の東日本大震災では、飼い主と離ればなれになったペットが餓死する悲劇もあったが、広島土砂災害ではペットの同伴を認める避難所も開設された。 市災害対策本部などによると、ペットの取り扱いは避難所によって異なる。安佐南区の市立山本小学校では条件付きで容認。避難者間で話し合い、合意できた場合に限って一緒に過ごせる。一方、原則ペットの同伴を認めていない避難所もある。 420人が避難する同区の市立梅林(ばいりん)小学校では、ペットを連れた避難者専用の教室を開放。犬や猫が苦手な避難者にも配慮し、市の担当者が毎日、教室内を消毒するなど衛生面にも気を配っている。 梅林小でラブラドルレトリバーの10歳の愛犬「ランボー」とともに避難生活を送るパート従業員の女性(52)は「ランボーは息子のようなもの。置いてくることは想像もしなかった」と振り