乳がんの末期というと、非常に言葉のイメージが厳しい感じがしますが、実際には乳がん自体の末期という考え方より、リンパ節を通過した乳がん細胞が転移を起こし、他の部位にもがんが発生してしまう症状ということが殆どの方のイメージする末期症状といえるでしょう。 ですから、乳がん自体の末期としては、乳房の全摘出という手術以外に治療方法がないというケースでの表現になり、実際に命を落とすという確率も低いということになります。治療の遅れから転移が始まる場合などは、非常に完治も困難になり、命に関わるため、乳がんの末期という言葉自体の語弊が怖いとも言えます。 実際は乳房の全摘出手術というだけで、殆どの女性の精神的なダメージは計り知れないモノですし、命に関わるモノだけが乳がんの場合の末期症状ではないという考え方も大切であるということが出来ます。
乳がん・乳癌は初回治療後に再発することがあります。また、乳がんの診断を受けた時点ですでに肺転移や肝臓転移、骨転移、脳転移など遠隔転移してしまっていることもあります。 再発する場所が手術で切除した側の胸壁や皮膚、乳房近くのリンパ節などの場合を局所再発、肺や肝臓、骨や脳など乳房から離れた臓器に転移した場合を遠隔転移といいます。 乳房温存術後の局所再発 再発した部分の切除を行います。また、胸壁やリンパ節に再発した場合には既に全身にがん細胞が拡がっている可能性があると考え、抗がん剤などを使った治療を行うことが一般的です。 転移した時 肺転移や肝臓転移、骨転移、脳転移などの症例では手術によってがんを切除しても、全身を血液やリンパ液の流れに沿ってがん細胞が回っているため、他の部位にがんが出来てしまいます。手術は体に大きな負担を掛けますから、一部の例外を除いて遠隔転移した乳がん(乳癌)は手術をしません。
ホルモン療法 乳がん・乳癌患者さんの60%から70%はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンによってがん細胞が増殖するホルモン感受性の乳がんです。 乳がん(乳癌)のホルモン療法はからだの中で作られるエストロゲンを減らしたり、エストロゲン受容体をふさいでエストロゲンとの結合を邪魔することで、がん細胞の増殖を抑えるものです。 乳がんのがん組織を調べ、ホルモン感受性があると診断された場合にホルモン療法の効果が期待できます。副作用が比較的少なく、長期間使えるのが特徴です。 乳がんの治療に用いるホルモン剤にはいくつかの種類があり、閉経前と閉経後とで治療に使う薬剤も異なることがあります。 閉経前乳がん・乳癌のホルモン治療 閉経前の女性の卵巣機能をストップさせ一時的に閉経後の状態にし、エストロゲンの分泌を抑えるLH-RHアゴニスト(ゾラデックス、リュープリンなど)と呼ばれる薬です。乳がん治療でこのホルモン剤
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