梅雨の花というと皆さんは何を思い浮かべますか。アジサイ、花菖蒲、ハスに睡蓮、ホタルブクロ・・・でも、近年忘れられがちですが長く日本人に愛されてきた梅雨の花といえば「タチアオイ」。どっしりとした株から、2メートル以上にもなる花茎が伸び、下から順番にハイビスカスに似た花を咲かせます。最初の花は入梅とともに、そしててっぺんに最後の花が咲く頃が梅雨明けといわれる、まるで梅雨暦のような花。古くから西洋では治療薬として珍重され、魔法のような手法で処方されてきました。 タチアオイ(立葵、Hollyhock)は、アオイ科の多年草。原産地はヨーロッパの地中海沿岸から中近東、そこから東アジアに伝播して、日本には中国から薬用植物として持ち込まれたのが栽培の始まり。中国では「蜀葵(しょくき)」の名で知られ、漢方薬の蜀葵根(しょっきこん)として胃腸薬や利尿剤として用いられましたが、日本では主に観賞用として、華やかな
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