_ 夢遊病の女 新国立劇場で夢遊病の女。指揮は安定のベニーニ。それにしてもこのクラスの指揮者が安定して振りに来てくれるのは実にありがたいのではなかろうか。 始るとバレエによる黙劇で、鹿の角などを利用している。アミーナと思われる女性がさまよっているわけだが夢遊病なのだろう。歌手の代わりの黙役の人かな? と思ったら本人だった(と後でわかった)。 谷口睦美のテレーザが登場。声量が抜群なので最初ゲスト(海外の招聘)歌手なのかと思った。ちょっとぶっきらぼうな印象がないわけでもないが(特に2幕目の自分が花嫁になれるとうきうきするあたり)、立派な歌手だ。 クラウディア・ムスキオのアミーナ登場。とても代役とは思えないのだが。最初からこの人で良かったのではないか? コロラトゥーラもきれいだしすごく良い。 エルヴィーノ登場。独特の不思議な癖がある声で、あれこの声は聞きおぼえがあるけどシラグーザのようなと思った