中堅の広告会社の中央宣興(東京)は5日、東京地裁に自己破産を申請した。帝国データバンクによると、負債総額は約76億円。 帝国データによると、1953年の創業で、テレビや新聞、雑誌の広告を幅広く扱っていた。タイや中国などにも事務所を置き、海外事業も手がけていた。ピークの92年2月期には372億円の売上高があった。経営破綻(はたん)した消費者金融大手の武富士のテレビ広告「武富士ダンサーズ」の制作を、手がけたことでも知られる。近年は受注競争が激しく、2010年2月期の売上高は202億円まで減っていた。