中国で跋扈(ばっこ)する建設機械の模倣部品を駆逐すべく、コマツが補修部品ビジネスのテコ入れに乗り出した。 ショベルのバケットのつめや、エンジン・油圧機器に用いられる各種の消耗部品など、建設機械を稼働させるには大量の部品が必要だ。約10年動かすのに必要な補修部品の金額は、新車価格数千万円の一般建機で新車価格と同程度、1台数億円になる鉱山機械では新車価格の2倍以上になることもある。 しかも、部品は新車に比べて利益率が高い、おいしいビジネス。 ところがここに立ちはだかっているのが模倣部品メーカー。特に深刻なのは中国で、2000年代の建機市場の拡大とともに模倣部品メーカーが大増殖している。「新製品発売の1カ月後に模倣部品が市場に並ぶ」(コマツの北秀孝アフターマーケット事業本部長)ほどのすさまじい状況だ。 模倣部品メーカーは「日本メーカーの純正部品あります」などと書かれた看板を堂々と掲げ、コマツなど
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