【今回のまとめ】 1.米国の失業率が10%台に乗り、現行の緩和的政策の継続が確実になった 2.株式は、企業収益を基にして売買されるものだが、足元の企業収益はすこぶる良い ■ついに10%台に乗せた米国の失業率だが… 先週末、11月6日(金)に発表となった米国の失業率は10.2%で、市場コンセンサスの9.9%よりも悪い結果となりました。 雇用統計発表後の株式市場は、慌てた投資家からの投げ売りが出たため、安く寄り付きました。 しかし、この日のニューヨーク市場は、着実な足取りでこの下げを取り戻し、結局、プラスで引けました。 なぜ、ニューヨーク株式市場は、この悪いニュースを無視したのでしょうか? ■失業率10%は織り込み済みで、むしろ出直り基調に まず、FRB(連邦準備制度理事会)が11月3〜4日に開催したFOMC(連邦公開市場委員会)で、最悪シナリオに基づいたメッセージを、マーケットに発信