スラムドッグ あるSF小説を読んでいる。 実は中学生の頃に一度読んだ本なのだけど、確認したいことがあり、再読中。 一度読んだ本だし、一日で再読できるだろう…しかも中学生の頃に読んだ本だし…と高をくくっていたのだが。 読めない…。読んでも読んでもまったく頭に入らない。気がつくとなんのことやら分からなくなっていて、何度もページを戻って読み直す。 苦痛だ。 なぜ? 記憶だと中学生の頃は、数日で読めたはずなのに。 はたと気がつく。 作品のテーマが「ボーイ・ミーツ・ガール」なのだ。これか、これで読みづらいのだ。 中学生の頃、窮屈な自分の現実を一時忘れる為に、果てなく広い宇宙とボーイ・ミーツ・ガールは読書という行為の重大なモチベーションだった。 読書という行為は現在の自分を照らす。 もう自分の人生には、果てなく広い宇宙とか、ボーイ・ミーツ・ガールは要らないってことのようだ。 大人になるってことは“可能