【カイロ和田浩明】中東の衛星放送アルジャジーラは4日、リビアの反カダフィ派・国民評議会の軍事部門幹部が、最高指導者だったカダフィ大佐の居場所が判明したと語ったと報じた。具体的な場所には言及しなかったが、反カダフィ派は首都トリポリの南東約150キロのバニワリードを包囲、カダフィ派に投降を要求している。 反カダフィ派はバニワリードの地元部族長らと交渉中だが、カダフィ派が投降しなければ実力行使する構えで、包囲網を狭めている。有力者によると、トリポリ在住のバニワリード出身者らが地元部族長らに書簡を送り、カダフィ大佐を保護している場合は引き渡すよう勧告したという。 バニワリードはリビア最大の部族連合であるワルファラ族の拠点都市。反カダフィ派関係者は「投降か戦闘かで部族長間の意見が分かれている」とAP通信に語った。ロイター通信によると、カダフィ大佐の報道官は3日、「バニワリードの部族長らは交渉を拒否し