県は十二日、三郷、吉川、八潮の三市の学校七校の校庭で測定した空間放射線量を発表した。県立三郷高校(三郷市)と同吉川高校(吉川市)で、国際放射線防護委員会(ICRP)が定める平常時の年間被ばく量の上限一ミリシーベルト(自然放射線量を除く)を超える可能性が新たに確認された。 年間被ばく量は、その校庭に人が毎日八時間、三百六十五日いた場合に達する数値。県は「生徒や児童の実際の活動時間は短く、現状では健康に影響はない」としている。 最高値は、三郷高が毎時〇・二七六マイクロシーベルト(地上五センチ)、吉川高が同〇・二四六マイクロシーベルト(同)。自然放射線量を除く年間被ばく量は三郷高が〇・五八~一・一九ミリシーベルト、吉川高が〇・四二~一・〇三ミリシーベルトと推定される。