生活雑排水対策推進指導指針によると、「生活排水」とは、「し尿と日常生活に伴って排出される台所、洗濯、風呂等からの排水」をいい、「生活雑排水」とは、「生活排水のうち、し尿を除くもの」とされています。 生活雑排水は台所、洗濯、風呂などから排出される水をいいますが、なかでも特に水を汚しているのが台所の排水です。台所排水には、食品の食べ残しや残りかすが含まれ(有機物)、水中の微生物はこの有機物を餌にしてエネルギーを得ています。その際、水中の酸素が使われるため、有機物が多いほど、酸素使用量も増えることになります。場合によっては水中の酸素が欠乏し、魚などの生物が棲めない状態になってしまいます。 この有機物による汚染の程度を示す指標として、生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand: BOD)(※2)などが用いられます(水の汚れが大きいほど、BOD値は高くなる)。