欧州連合(EU)の欧州委員会は9月28日、MP3プレーヤーに音量制限を設けることを明らかにした。MP3プレーヤーを大音量で聴き続けると聴覚障害が生じる可能性があるためという。 同委員会は、MP3プレーヤーの安全な利用レベルを規定、「80デシベルで視聴する場合は週に40時間まで、89デシベルでは週に5時間まで」としている。MP3プレーヤーのメーカーに対し、安全な音量レベルをデフォルト設定にすること、ユーザーに難聴リスクを十分に警告し、リスク回避方法を伝えることを義務付ける。 現行のルールでは、メーカーはMP3プレーヤーの説明書に難聴リスクについての警告を盛り込まなければならないが、最大音量は制限されていない。 EUの標準化団体CENELECが音量制限に関する安全基準を策定し、策定プロセスには最高で2年かかる。 欧州委員会は、大音量で1日に1時間以上MP3プレーヤーを聴き続けると聴覚障害が起き