2010年4月、富山市の会社役員夫婦が殺害され、自宅を放火された事件で、殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕された加野猛・元富山県警警部補(54)=同市森1、懲戒免職=について、富山地検は勾留期限の22日、処分保留としたと発表した。 殺人などの罪の判断は先送りされたが、逮捕前の昨年12月、地方公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴されており、引き続き勾留される。 地検は「任意で捜査を続け、早期に処分を決めたい」としているが、殺人放火という重大事件で、現職警察官を逮捕しながら勾留期限までに処分が決まらないのは極めて異例。 逮捕容疑は10年4月20日正午ごろ、同市大泉の会社役員、福田三郎さん(当時79歳)宅で、三郎さんと妻信子さん(同75歳)の首を綿ロープで絞めて殺害し、灯油をまいて放火した、などとされていた。 福田さんは04年まで加野被告の自宅近くに住む知人だった。加野被告は県警の調べに対