誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい生命保険のすべてについて教えましょう:クロサカタツヤの情報通信インサイトバルセロナに向かう機内で、昨秋に献本いただいた「生命保険のカラクリ」をようやく読了したので、その書評のようなものを。タイトルはウディ・アレンの初期の作品から借用。 良書である 端的に感想を述べると、良書だった。まずもって生命保険事情に関する入門書として、分かりやすく記述されている。こういった類の本はありそうでないし、あったとしても最終的にどこぞの商品へ誘導するようになっているものが少なくない。 その点、本書は明確な我田引水は回避するよう、注意深く記述されている。もちろん、ライフネット生命保険の副社長が書いている本だから、同社の基本的な思想を是とする論調ではあるのだが、だから同社の商品がおすすめです、という踏み込みはしていない。比較的ニュートラルに読み進められるし、そう読むべきでもあろう。 またその意味で、著者岩瀬氏(@totodaisuke)の人柄や個人的な経験が、彼がいま手がけているライ
