6月2日の日経平均株価は、ついに2万円の大台を回復した。取引時間中としては2015年12月2日以来、終値では同12月1日(2万0012円)以来のことだ。 2日の前の6月1日も上昇で始まったわけだが、月初めの上昇は昨年7月以降、これで12カ月連続だ。売られすぎ、買われすぎを示すテクニカル分析の1つである「サイコロジカル・ライン」で例えると「12勝0敗(100%)」である。2万円回復は日本株への影響力が大きい米国株式市場の好調(1日はNYダウなどの3つの主要指数がそろって最高値更新)が大きいが、そのNYダウでは、あるテクニカル分析で「不気味な売りサイン」が点灯した。昨年10月にも点灯寸前までいった「ヒンデンブルグ・オーメン」である。 不気味な指標「ヒンデンブルグ・オーメン」とは? 市場でも「ややマイナー」なテクニカル分析の手法であるため、まずヒンデンブルグ・オーメンを紹介したい。ヒンデンブルグ