名古屋・大須演芸場を拠点とする落語家の雷門獅篭(しかご)さん(37)が、得意の漫画で演芸場のユニークな出演者たちや身辺雑記をまとめた「雷とマンダラ」(ぶんか社刊、880円)を出版した。「日本一客がいない!」ということで知られる大須演芸場での暮らしぶりなどが、ユーモアたっぷりに描かれている。 獅篭さんは静岡県浜松市出身。大学中退後、落語家を志し立川談志さん門下に入門したが、2002年に破門され、名古屋の雷門小福門下に移籍した。05年の愛・地球博(愛知万博)では、漫画とエッセーで本紙に「獅篭・万博スケッチ」を連載した。 本書は、ぶんか社の月刊漫画雑誌「本当にあった笑える話」に掲載された大須演芸場を舞台とした4コマ漫画を収録した。 獅篭さんの離婚式の模様のほか、現役最高齢の手品師だった多嶋ゆきおさん、「機動戦士ガンダム」の作品で人気を集めた紙切り師・大東両(だいとうりょう)さんら、既に亡くなった