14日の東京外国為替市場の円相場は、欧州の財政・金融危機への不安感からユーロが売られ、午後5時、前日(午後5時)比1円10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=101円53~57銭で大方の取引を終えた。 その後のロンドン市場でも一時、1ユーロ=101円44銭と、約2か月ぶりの円高・ユーロ安水準をつけた。 メルケル独首相が13日、ユーロ圏の財政危機国に資金支援する「欧州安定メカニズム(ESM)」の規模拡大に否定的な考えを示したと報道されたことで、ユーロが円やドルなど主要通貨に対して下落した。 市場では、「危機打開に向けたユーロ圏の合意形成の難しさが改めて意識されている。年内に1ユーロ=100円を切るユーロ安水準になることも十分ある」(バークレイズ銀行の山本雅文氏)との声もある。 円は対ドルでは、午後5時、前日(午後5時)比18銭円安・ドル高の1ドル=77円98銭~78円ちょうどで大方の取引を終えた。