【ワシントン=望月洋嗣、井上道夫】イスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長は2日、パレスチナ和平についての直接交渉をワシントンで再開し、今後1年間にわたり、2週間に一度のペースで交渉を続けることで合意した。次回は14、15日に中東で会談し、クリントン米国務長官も駆けつける見通しだ。 両首脳は米国務省でクリントン長官を交えた3者会談をした後、1年9カ月ぶりの直接交渉に臨んだ。同長官は3者会談を前に声明を読み上げ、「我々は過去にも交渉のテーブルについており、先行きがどれだけ困難かを知っている」と述べつつ、両当事者に忍耐強い交渉を要請。「我々は核心の課題を1年以内に解決できる」と訴えた。 これに対し、ネタニヤフ氏は「永続的な本当の和平は、互いに痛みを伴う譲歩によってのみ達成できる。核心的な課題で合意せねばならない」と述べ、境界画定などに取り組む姿勢を表明。「紛争は1世紀近