秋田県大館市比内町大葛の養鶏場の鶏舎内で、比内地鶏86羽が折り重なるようにして死んでいたことが17日、分かった。 JAあきた北によると、死骸が見つかったのは14日午後3時頃。餌やりに鶏舎に入ったところ、大量に死んでいた。 同日、米軍機数機が鶏舎上空を低空飛行するのを養鶏場の関係者が目撃しており、同JAでは、騒音に驚いた地鶏が鶏舎の隅に押し寄せ、下敷きになった鶏が圧死した可能性が高いとみている。 養鶏所の関係者は当時の様子を、「『ドーン』というごう音を響かせながら、機体の腹部がはっきり見えるほど近くを戦闘機3機が飛んでいった」と話した。 付近では今年2月にも、戦闘機の低空飛行が目撃されており、同JAは「大量死との因果関係が明らかになった場合は、防衛省を通じて、圧死した地鶏の補償と戦闘機の飛行コースの変更を米軍に求める」としている。 防衛省東北防衛局では14日、米軍機が同市上空を通過したことを