データの保存に大腸菌。大量に長期間データを保存する新たなメモリとして微生物が活躍する時代が!?(香港研究) 記事の本文にスキップ 香港中文大学の学生や研究者たちが、大腸菌に大量のデータを保存する技術の研究に取り組んでいるそうだ。同大学で学生を指導する厳基元氏は「大量のデータを長期間にわたって冷蔵庫内のバクテリアに保存できる可能性があります」と語る。 バイオストレージ(生物保存)は生きている生物に、暗号化した情報を保存する技術。約10年前に誕生した比較的新しい研究分野だ。2007年、慶応大学の研究チームがアインシュタインの相対性理論の方程式にちなんで「E=MC2」というデータを枯草菌に保存することに成功し、世代を経ていくバクテリアを使って特定の情報を数千年にわたって保存できる可能性があると指摘した。 この画像を大きなサイズで見る 研究チームはデータを圧縮・分割して複数のバクテリアの細胞に保存