『セブン』『ファイトクラブ』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などを手がけたデビッド・フィンチャー監督が、いかにしてFacebook創立のドラマを映画化したかを語ってくれた。 デヴィッド・フィンチャーは『ソーシャル・ネットワーク』で確実になにかを手にした。そして本人もそれを確信している。才知あふれるハーバード大学のキャンパスと、カリフォルニアを舞台にしたFacebookの創立物語は、どことなく小説『グレート・ギャツビー』と暴走する機関車並みに勢いがある1940年代の喜劇とが合わさったような作品だ。『ファイトクラブ』(1999年)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)、『ゾディアック』(2008年)といったフィンチャー作品とはやや趣が異なるが、この作品でも軸となるのは一人の男。意気地なしで億万長者のFacebook共同創立者、マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)