世間を騒がせた、大手デベロッパー分譲マンションでの基礎工事の施工不良問題。「人ごとではない」「うちは大丈夫なのか」と不安に思う区分所有者も少なくないだろう。この機会に、自分のマンションの構造を再確認する人もいるかもしれない。しかし、マンションの「見えない」「深刻な」問題はそれだけではない。むしろ、もっと多くの区分所有者に関係し、対策が遅れれば破綻マンションを抱え込みかねない大きな課題がある。マンションに詳しいフリージャーナリストの福崎剛さんが解説する。 2020年の東京五輪・パラリンピック開催にわく東京。急ピッチで進む都心の開発整備で分譲マンションの建設も活況をみせている。 そこに水を差すように、最近一部で話題になっているのが、「マンション2020年問題」だ。これは五輪フィーバーが終わった2020年以降の人口減少と高齢化で、マンションの管理・修繕が行き届かず価格が暴落するというもの。 その