第343回では、連続して撮影した複数の写真を繋げて、タイムラプス動画やスタートレイル動画を作成する方法を紹介しました。今回は複数の写真を使った「スタッキング」に挑戦してみましょう。 写真のスタッキングとは? スタッキングとは複数の写真を重ね合わせて平均化する手法で、高感度ノイズや画像のゆらぎの軽減を目的として、主に天体写真の分野でよく利用されています。 星は非常に暗い点光源です。暗い被写体を撮影する時は、シャッタースピードを遅くして光をより多く取り込むのが定石ですが、星は地球の日周運動によって常に動き続けているため、うかつに長秒露光をかけると点がブレて線になってしまいます。そのため星を撮影する時は、センサーの感度を上げてシャッタースピードを稼ぐか、いっそ星を静止させるのを諦めるか(いわゆるグルグル写真にする)の二択となります。 図1 星を静止させることを諦めた例。星は動いてしまうが、超低感
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