英・オックスブリッジ大学の研究グループは、反粒子からなる「つくえ」を作ることに成功したと発表した。この研究結果は物理学専門誌「スチュピッド・フィジックス」誌10月号に掲載される。 反粒子とは質量とスピンが等しく、電荷など正負の属性が逆の粒子のことを言う。例えば、マイナスの電荷を持つ電子には陽電子が、陽子には反陽子が存在する。しかし、これらの反粒子はこの宇宙にはほとんど存在せず、そのほとんどが通常の量子と衝突して対消滅したとされている。現在の世界に反粒子がほとんど存在しないのはそのためだ。 英・オックスブリッジ大学の研究グループは、普通の物質に特殊な光波を当てることによって、物質の電荷を反転させ、反物質に変換する装置を開発。物理学の入門書によく出てくる「つくえ」を反物質化した「反つくえ」を作ることに成功した。ただし、この「反つくえ」は0.2秒ほどしか存在せず、まもなく対消滅してエネルギー